曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

初笑い。

遅まきながら、あけましておめでとうございます。
3日に地元のミュージカルに行って来ました。
広報担当の方から「越智さんと二人でどうぞ」となんと招待券をいただいたので、
そうなるとどっちも車持ってないんで電車、バス、徒歩、駆使して観て来ました。
いい天気で気持ちよかったです。
ここはご当地ものをやるんですが、
今回は「瀬戸内のジャンヌダルク」と呼ばれた戦国時代の大三島の「鶴姫」のお話でした。
この愛媛県にもこんなドラマチックな題材があったんですね。
史実がどこまでかは知らないのですが、
いくさで兄を討たれ戦闘の指揮を執ることになった鶴姫が、
憎しみの連鎖を断ち切りたいと和睦の使者を出すがそれを殺されてしまう、
しかもその使者は鶴姫の愛する婚約者(クロタカ)だったんですね、
敵への憎しみに心張り裂けそうな鶴姫は、しかし彼らを殺さない、
勝利に酔う敵陣が上陸して空になった船団に火を放つのです。
(4日千秋楽。)
現代にも通じるテーマで、
というより今現在ホントそうなんだよな、
戦いに応じたらそれは戦争、それだけはしてはならない。
心の底からそう思っている私なんですが、
それが舞台を観ていると「戦ってほしい」んですよね。
自分でもびっくりしました。
戦いって派手でかっこいい。
兄と婚約者を殺されても非戦を貫く、
それが正しいのにそれを「腰抜け」と思いそうになる。いらだたしくなる。手っ取り早く無念を晴らしてよ何か私たちの知らない圧倒的な力で!とか思ってしまう。そんな「力」を持つという者を応援したくなる。
ああ日本はだいじょうぶなのか、と思いながら帰りました。
まあそれとは別に、
舞台には戦いが似合うっていうのはある。
「葛藤」を「シンプルな形で見せる」ことができるわけですから、
「戦って!戦って!」と願うのは客の心理としては妥当かもしれません。
事実鶴姫が専用の鎧を着て指揮を執り敵の船団を目指すシーンは一番の見せ場でとってもかっこよかったです!
私なんかもう「その鎧早く着て!早く着て!」って思ってましたからね。
そしてそれ多分私だけじゃなかったと思う。
さて越智ですが、
会場を後にしながら「ノリノリでしたね。」とか言ってる。
「え、誰が。」
「鶴姫ですよ。戦わないって言ってたのに。『火を放て!』って。」
「いやそれは船団に人がいないってわかってたからね、」
「『火を放て!』って。『焼き払え!』って。」
「だから言ってないでしょ『焼き払え!』って。それなんか別のジブリの、」
「『焼き払え!』『皆殺しにしろ!』」
「(笑ってしまって)言ってないでしょもう、なに『皆殺し』って、『戦いの連鎖を断ち切ろう』って話なんだよ、」
「『女子供も皆殺しだ!』『一人も逃すな!』『焼き払え!』」
新年から爆笑してしまいましたが、
ミュージカルっていいなあって本当に思いました。(本当ですよ。)
越智も興味持ったみたいでした。(本当です。)
あんなことできたら楽しいだろうなあ。