曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

コーカミ・ワークショップ

コーカミ・ワークショップに参加した。
愛媛は新居浜出身の、ご存知、鴻上尚史氏。
過密スケジュールの中、
毎年夏の帰省に合わせて、もう6年も、
この地区の高校生を指導してくださっているのである。
(おかげでこの東予地区のレベルが上がる上がる。ホントぜいたくなことである。)
私は多分最初の年に参加しただけだ。
毎年この時期は夏バテで体調を崩してしまうんです。

さてお会いするなり開口一番、
「おー、○○ちゃん(私のこと)、また幸薄そうな顔してだいじょうぶなの?」と、最後はトホホな笑い。
わー、名前覚えていただいてて光栄です。
「ハイ、なんか夏ごとに痩せてしまって。」
「そりゃ、太るよりいいけどさあ。」
でもそれを言うなら鴻上さんも一時期よりものすごく痩せたと思う。
「そりゃ100パーセントやつれたのよ。」
そう言えばロンドン公演の直後だと言うし、
帰省したその足でワークショップとは、一流の人っていうのは本当にパワフルなものなのね。

生徒に混じってワークショップに参加してへとへとになった。
いろんなことを感じた。
鴻上さんがどういう状態を「よい」と感じるのか、
それがはっきり自分にわかるようになったというのが一番の収穫だ。
(もちろんワークショップに参加する態度としてですよ。)
(それ以上わかっちゃったらすごすぎるじゃないですか。)
そんな目で眺めると、
嵯峨先生率いる新居浜南高校のメンバーは群を抜いていたと思う。
日頃の訓練と薫陶の賜物なんだろうなと感心した。

鴻上さんは空気を創るのが本当にうまい。
できない(足を引っ張る)参加者に対して、
怒らず注意し、笑いも取って、その場の空気を盛り上げていく。
全く教員にも必要な資質だよなと思う。
諦めちゃうか怒鳴っちゃうかのアサハカな自分をひとしきり反省しました。
(でも多分直んない気はする。)
自分なりに向上していきたいものだとか真摯に思う。

帰り際、
「三連覇してよ!」
と声をかけてくださった。
三連覇っていうのはもう一回二連覇してその後もう一度優勝するってことでしょうか。全国で。ウフフ。
あの、全国なんて出ること自体が難しいというか、
東予大会からしてすごくレベルが高くなってるというか、
まだ脚本もなくていったいこれからどうしようとは思ってるんだけど、
一応「ありがとうございます。」とか答えてみました。

そう言えば鴻上さん、
何年前だか愛媛新聞の第一面に、
うちの二連覇のことを、
「この文化的奇跡」をみんなもっと讃えるべきだ、みたいに書いてくださったこともあったのだ。
本当に高校演劇のことを気に留めてくださってるんだなあ、ありがたいことだなあ、
と改めて思う。

本当に有意義な一日でした。
鴻上さん、企画してくださったKAZZさん、どうもありがとうございました。