曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

童話です。

何日か前の記念館の写真、
戸口が開いているでしょう。
そのくぐり慣れた戸口を入って、
私たちは靴を脱いでひんやりした1階の空気の中を左に曲がって階段を上る。
三階からは既に集まった部員の声がにぎやかに聞こえていて、
上りきると「おはようございまーす!」と大きな挨拶の声が出迎えてくれて、さあ、今日も練習が始まるんだ。

そんな当たり前のことが、
この建物が壊された後には恐ろしいほどのかけがえのなさになってしまうんだろう。

「きつねの窓」のようだ。