曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

記念公演プログラムの舞台写真。

現在、記念公演のプログラム(パンフ)を作成中。
費用はすべて川之江中央ライオンズさん持ちなので、
私たちは広告を取らずともよく、内容を考えるだけです。
中央ライオンズクラブさんありがとうございます。

印刷はプロの印刷屋さんに頼み、
内容は毎年引退した3年生にお願いする。
今年は元部長のAが担当。
原稿がほとんど出来上がったらしく、
今日持って来てくれた。
元副部長のTと一緒に文章まで書いてくれていてとても嬉しい。
「あとはこれまでの舞台写真を用意するだけです。」

さて、その舞台写真の話である。
私が川之江高校演劇部の顧問になってから今年でまる10年、
プログラムにはその間の大会出場作品のタイトルと写真を一枚ずつ並べて紹介することにしている。
H9  「天国の学校」
H10 「いつかまた会おう」
H11 「ホット・チョコレート」
H12 「七人の部長」
H13 「夏芙蓉」
H14 「パヴァーヌ
H15 「眠る葉子」
H16 「サチとヒカリ」
H17 「商品出納室の人々」
H18 「花柄マリー」
である。
どれもこれも懐かしい。

この10年で時代も変わって、
H16「サチとヒカリ」からはデジカメになり、舞台写真もCDROMで保存されている。
問題はそれまでの舞台写真だ。
毎年毎年プログラムに載せるために私の指紋にまみれ、
磨耗して劣化して裏側には黒く汚れたセロテープ跡なんかもあってそれが次の写真の表に貼りついたりして惨憺たるありさまになっている。
今日はAがその写真を選びに来ることになっていたが、
そんな状態だったので私は少しく気が重かったのであった。

で、その写真群を出してみて、驚いた。
写真を入れている大封筒から、CDROMが出てきたからである。
川之江高校演劇部舞台写真H9~H15」
なんだこれは?
そして思い出した。
去年プログラムを担当した元舞台監督Yは、
完全理系の家系でやたら機械に強くパソコンが得意だったこと、
家が電気屋で機材にも恵まれており、
スキャナーで写真を読み取ことができたこと、
じゃあお願いよ、ありがとう、なんて去年の今頃すべての写真をCDに焼いてねなんて軽くお願いしていたこと、
彼女がここを去って大阪に出て行く直前に職員室まで写真とCDROMを持って来てくれたことを。

このCDを初めて開いたのは今日だ。
私は今日まで忘れていたのだ。
おびただしい写真の群れ、
懐かしいあの写真、
ヨレヨレだったあの写真たちが、
画面の中にきっちり並んでいる。
これってどのくらい時間がかかったものなんだろう。

命懸けで演じては消えていった、そしてこれからも消え続けるあれらの舞台をこうして焼きつけてくれていたんだ。
自分は感謝が足りない人間だと今日こそ思った。
Y、ありがとう、(今さらだけど)感謝している。