曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

とある土曜日、演劇部の休憩時間。

キャストのSは、美人で素直な生徒である。
ただ、芝居のとき、前髪で顔が隠れる。

「Sー、前髪上げてみてー。」
「えー? こうですかー?」
「いやもっと。全部。」
「こうですかー?」
「うんそう。・・・いいんじゃないかな。」
「ああ、そうですかー。はい、わかりましたー。」
「うん。似合うと思うけど。いやかな?」
「いえ全然。これでやるんですよね。わかりました。えーん。」
そう言って、去って行った。

えーん?