曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

起きている読書家。

夜、越智に電話する。
なかなか出ない、と思ったら出た。
「はいもしもし。」
「あ、ごめん、寝てた?」
「いえ、起きてましたよ。どうしたんですか?元気ないですね。」
と書くと、大変優しい人のようだが(実際優しい人なんだが)、
こういう時の越智は9割、寝ていた、と思って差し支えない。

この人、寝ていても絶対「寝ていた」とは言わない。
私に気を遣って、というのともちょっと違う。
負けず嫌い、というのが近いだろうか。
全く理解できない感情なのでよく質問する。
「なんで寝てんのに絶対起きてたって言うの?」
「だから寝てたことなんてないっちゅうねん。」
一度まじめに答えてくれた。
「今電話取ったこの瞬間は起きてるやろ、って思うんですよね。」

何が問題かというと、
「起きていた」と言い張る「寝ていた越智」は、
ものすごく頭が悪い、ということです。
もちろん相談をもちかけても要領を得ないし、
鉄板の爆笑エピソードにも反応薄いし、
そもそもなんか沈黙が多いけどその時は受話器の向こうで寝ているんじゃないか。
電話のかけ損なんで、最初から寝ていたと言ってほしい、と常々言ってあるんだが、
なぜかどうしても寝ていたことを気取られたくないらしく、無理やり起きていたっぽい言葉を発するのがまた紛らわしい。
それが冒頭の「どうしたんですか?元気ないですね。」みたいな発言になることは統計上間違いない。

いや、ホントは感謝してるんです。いつも。