曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

手のひらの中に「希望」を持っている。

通しの出来はめちゃめちゃよくて、
終わった後に思わず越智と話し合う。
とにかく主役のヤンキーがいい。
「あのセリフ聞きました? 俺ぞくってしましたよ。」
「やっぱ同性でもそう思う?」
「思いますね。色気がある。」
「客が入るとさらに調子に乗るよね、あいつ。」
「乗ってましたね。」
「午前中すでにへばってたのにあの入りようだからね。気が狂ってるよね。」
なんて話したはいいが、
当のヤンキーはその気の狂ったような通しの後、
朝日新聞さんの長いインタビューに答えて、
私の2、3のダメ出しをなんとかこなすと、
「帰らせてください。」と申し出て言葉少なに帰って行った。
普段が呆れるほど練習好きでおしゃべりなヤツなので、
口には出さないけれどみんなかなり心配していた。
エネルギーの発散量が半端じゃない。
周囲がもっと気をつけてやらなければならないな。
 
それにしても59分49秒。
そしてお客さんの反応は今ひとつ。
だけど私たちには確かな手応えがある。