曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

「財布事件」。

最終日の休憩時間、
隣りに座っていた越智くんが急にはっとして決然と出て行ったので、
何かなくしたのだろうとは思っていたが始まる寸前に帰って来て普通に芝居を観ているので事なきを得たとばかり思っていたらふいに耳元で、
「財布をなくしました。」
と言う。
私も何と返事をしたものかしばらく芝居を観ていたが、
「いくら入ってたの?」
「全財産です。」
「出よう。」
ということになって、
申し訳ないけど最後の芝居「少年神社」を後ろ髪引かれる思いで途中退場したのであった。
 
チョー忙しかったと現在話題の福島&香川全国大会、その本部をさらに忙しくさせた「財布事件」がこれである。手伝わないで邪魔してどうする。本当にすみません。
幸いなことに「出入りするのが良識ある人ばかり」と言うこの特殊事情の中、
越智くんの財布はありがたくも失くしたままの状態で本部に届けられたわけですが(本当にありがとうございました)、
越智くんという人は何と言うかこんな状態になってもなんだか今一つ熱くなりきらないというかなんだか他人事みたいなところがある人で、
おろおろと必死で探す私の後ろで、
「大変だ俺のサイフが神隠し」とか言っていた(「少年神社」だけに)、
と後から文句を言ったら、
「それ言ったのは財布見つかった後ですよ、いくら俺でもあの状態で一句ひねったりしないでしょう。」
とか笑っている。
「越智くんが野望に燃えてくれるといいのですが。」と郷土の先達鴻上尚史さんも言っていたけど「その日」は果たして来るのかしらん。
 
さて「少年神社」の続きですが、
芝居を抜けてすぐに会場係り徳島F田先生から「届けられました」と伺ったので、
大喜びでお礼を言ってからただちにこっそり会場内に戻り最後まで観ることができました。
関係の皆さまもうホントにいろいろ申し訳ありませんでした。
越智も反省してい(ると思い)ます。