曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

川高生IN松山東高校。

職員室を出ると体育館が近くて、
放課後や休みの日などはTシャツを着た運動部員でごった返している。
昨日は日曜日。
「こんにちは!」
生徒が挨拶する。
「はいこんにちは。」
挨拶を返しながら通り過ぎる。
「こんにちは!」
「はいこんにちは。」
「・・・先生、こんにちは。」
「はいこんにちは。」
と、通り過ぎようとして、何か「時系列」的なミスマッチを感じて振り返った。
「・・・えええ!なんでここにいんの!?」
「・・・練習試合で。」
なんと川之江高校のバスケ部員なのである。
直接教えてはいなかった女生徒だから向こうは穏やかに接してくるが、
私としては鼓動もはやる懐かしさ、
そして見つけた、
「K!」
「おおっ?先生!!」
直接国語を教えていた男子バスケ部員K、
掃除場所も一緒でいつも無駄話ばかりしていた、
あの「人間失格」を読んでいるとか言っていたKが、
この学校のこの渡り廊下に、なんとフツーに立っているではないことか!
「先生、Rもおるで、そこ!」
「ホントや、R!」
「あ、先生!」
「こいつ名前忘れたやろ。」
「覚えとるよ、Aや。A、元気やった?」
「先生、久しぶりやなあ。」
「久しぶりや。勉強しよる?」
「しよるけど、俺の国語は先生の転勤とともに終わった。」
「終わるなよ。懐かしいなあ。」
「あ、先生、俺ら喉渇いたな!あ、なんかあそこに自販機あるな!」
「おごってやるよ!」
財布を取りに行ってジュースをおごった。
時間がないのでそのまま練習に向かった。
それからなんかなぜだか今も泣きたいような気持ちだ。