曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

いい芝居の後は立ち去りたくないんだって誰に聞いたんだったかな。

カーテンコールというものをやるようになったのは、
多分川之江高校の文化祭で「ホット・チョコレート」をやった後、
観客が帰らないもんだから舞台裏に引っ込んだ役者をもう一度出て来させて挨拶させた、あれが始まり、だったような。
 
昨日の芝居は、
もちろんそーんなドラマチックなことじゃありません。
ただ観客がほとんどみんな残ってアンケート書いて帰ってくれた、それだけのことです。
ていうかこの学校の生徒たちは基本的に字を書くのが好きで何かが終わったら何か書かされるものなんだと刷り込まれているだけなのかもしれませんけども。(いや多分そう。そんなとこあるもん。)
しかしアンケート用紙はきっちり40枚しか印刷してなかったのに、
部員たちがルーズリーフをちぎって配るのをあちらでもこちらでも手を伸ばして待ってる、みたいな観客の人たち。
ありがたいことでした。
 
そしてもう一つ。
視聴覚教室を片づけ終わった当の部員たちが帰ろうとしなかった。
川之江高校での会心の校内公演の後、
男子部員Sが「もういい、もう今日はJRの時間なんてどうでもいい。」と酔っぱらったように言った、
ちょうどあの感じがみんなに来ていた。
完成度から言えばそんなじゃないんですよ。
でも、
辞めた部員も最後まで片づけを手伝って反省会になっても帰らないし、
感想を言わせたらみんな妙に長いし妙に面白かったり意味不明に泣き出したりそれ見てみんなで爆笑したり、
極めつけは越智くんで、
「ごめんね越智くん、あの、完全下校の時間だからさ、」
と言ってるのに、
「もういいでしょう!!」
そこで部員がどわーっと沸いて、
話を聞いていたかったんだろうなあ、
完全下校1分前にやっと終了、
「お疲れさまでした!!あと1分で正門を出ろー!!」
「うわー!!!」
みたいに散って行きました。
「いい!いい!窓締めは男子がやる!!帰れ帰れ!!」
「やります俺らやります!!」
男子の完全下校は女子より30分後なんですね。
そんなヘンテコな習慣にも少し慣れ、
いや、慣れるもなにも今まで男子なんていなかったのか、
窓締め終わった男子たちとアンケート読んで、
「俺らもっとうまくなれますかね?」的な質問を受けながら視聴覚教室を後にする。
なれるといいね。
次は全国だね。
苦しいけど苦しかった分楽しいこともあるんだよね。