曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

髪を切るハナシ。

Tマの前髪が長いので誰か切ってやれと言うのに誰も手を出さない。
「K菜子!N恵!」と促しても、
「じょじょ冗談じゃありませんイヤです絶対イヤです」みたいな感じである。
それと言うのもどうも失敗したとき私が怒るかららしい。
そりゃ怒るけど。
こんだけ練習してんのに前髪なんかで失敗なんかされた日にゃあ。
失敗しても怒られない人というと…私しかいないだろうということになった。
それにしてもなんで当日だよ。
考査前から髪切るなら今のうちにほんの少し切っておくんだとわざわざ掃除の時間につかまえて言っておいたのに。
おまけに前髪をつかんで切り始めれば、
音響の音量はこのくらいでいいですかだとか、
全国の参加費を持って来ましたがどうしましょうだとか、
照明のきっかけはどうだとか、
みんなが口々に難しいことを聞いてくる。
全然集中できんじゃないか、
こりゃもしかしてすでに切りすぎてるんじゃあないのか、
ここまで練習してきて前髪短いってどうなんだ、
というわけでその後の練習中、
実はしばらく芝居の内容よりTマの前髪の長さが気になって気になってしょうがなかったんであった。
まあ帰る頃には目も慣れたけど。
もう二度と役者の前髪は切りません。