俺たちの甲子園本当によかったです。S川達を、よくやったと褒めてあげてください。本当によかったです。
高校生は、大好きな野球や好きな女の子に、命がけになれるから素敵ですね。お願いがなくなってしまったと泣き崩れるシゲを観たとき、それまで何度も、こんな小さなこと(本人にとっては小さくなくて自分の全てなんだけど)を必死に願い続けて努力したシゲが本当に愛おしいと感じました。坊主姿も素振りもしっかりS川のものになっていて、S川以外のシゲは考えられないと思いました。
Tマもよかった。そんな声でるんだ、そんな顔するんだ、と過ぎていく時間が勿体無いと思うほど見惚れてしまいました。ゲンは、言ってることと考えてることが違ったりするけど、ゲンが本当に考えていることが、ちゃんと観客に伝わってきました。ふたりのケンカのラストシーン、こわくて見たくないのに、どこか「そうだ、本気でぶつかれ、もっとぶつかれ」と思えたのは二人だったからだと思います。いいなぁ、高校生というのは。みんな本当に本気だから。みんな命をかけているから。わたしは一時間で何度勇気をもらったか分かりません。
K太のヤスもよかったし、お母さんもよかったですよー。Zッキーも大きくなった気がしました。ユウコちゃんや先生ふたりも、それぞれキャラが立っていて観ていて清々しかったです。1年ふたりも入ってすぐとは思えませんでした。せんせいと越智さんの力も、それに応えるみんなも本当にすごいです。
スタッフのみんなも本当に頼もしいですね。女子ばかりだったのに、我先にと搬出のために机を抱えて駆け回り、ああ、この子たちは本当に凄いなと思いました。本番前、音響席に座って舞台を見据えるMユちゃんも、さすが部長という頼もしい眼差しでした。
せんせい、本当に大変だったと思います。今わたしにできることは、今日の舞台が本当によかったと、観にいって本当によかったと伝えることだと思い、メールしました。
駆けつけられず力になれずにすみません。せんせい、お大事になさってください。また顔を出します。
四国高等学校演劇祭「俺たちの甲子園」観劇報告－バレリーナからのメール１ー
2015.7.19
