曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

読書・感想

私に明日の芽はあるか。

「カイジ」の「地獄チンチロ」に確かこんなセリフがある。 「『明日からがんばろう』という考えからはどんな芽も吹きはしない、『今日だけがんばる』『今日だけがんばる』と言うヤツにだけ明日が訪れるんだ。」 このセリフのどこにしびれると言って、 それは…

久しぶりに越智君と話した。

図書部会が私立図書館児童書前の会議室で行われたので、 昨日はその合間に絵本を2冊パラパラとめくった。 どちらもムーミンシリーズでゆっくり読みたかったんだけれども状況が状況だったので。 一つは「ムーミンの宝物」、 もう一つは「スザンナのめがね」…

ロボットものでなんで感動するんだろうなあ。

新部長から浦沢直樹の「プルートウ」を借りました。 ゲジヒトがかっこいい。 なんでこんなにセクシーなんだ。 中年で髪も薄いのに。(そもそも2次元なのに。) エプシロンにはもちろんやられました。 あれはずるい。女の人が好きになるように描いてある。(…

「ミヨシ化」したらどうするか。

福本伸行の「カイジ」が好きだ。 「カイジ」はどんなピンチにも集中して方策を考え抜くキャラクターだが、 中に出てくる「三好」というのが、 煮詰まるとすぐに「ああ~!!もうダメだ~!!!」と、頭を抱える。 そしてそれが、私に似ている。 「ああ~!!…

冒険がきらい。

冒険物の本が昔から好きではない。 主人公が冒険を始めると、いつおうちへ戻れるのかしら、と思いながら読んでいた。 家の周囲で展開されるお話が好きだ。 これは私の性別が女であることにも関係しているのかもしれん。

魚がつれるといい。たとえ砂漠であっても。

光る砂漠 影を抱いて 少年は魚をつる 青い目 震える指先 少年は早く魚をつりたい 矢沢宰「光る砂漠」より 今日、図書室でこの詩集を手に取ったのは、 この「光る砂漠」に曲をつけたものを、 忘れもしない大学1年の時、合唱団のメイン組曲として1年間歌い続…

打ちのめされるようなすごい本。

前述の「打ちのめされるようなすごい本」は、 「週刊文春」に「読書日記」として連載されていたもので、 文字通り「日記」形式をとっている。 2003年まで読み進んだところで筆者が癌を宣告された。 米原万里さんが癌で亡くなったことを知っていたのに、 …

米原万里「すごい」人。

越智君経由で、 米原万里の「打ちのめされるようなすごい本」を読んでいる。 中で紹介されている「すごい本」も「すごい」けれど、 彼女の読書量や圧倒的な教養の深さや能力の高さがごく普通のこととして描かれていることをまず「すごい」と思う。 そして当…

私はフィリフヨンカよ。

おお、ムーミンとして生まれて、お日さまが出ているあいだ、 波の中で踊りはねることは、なんと幸福なことでしょう。(ヤンソン作「たのしいムーミン一家」より) とまあこんなふうに、 ムーミンシリーズには何の前置きもなく、 ムーミンというのがどうも個…