曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

こわいハナシ。

私は「こわがり」である。
地震津波、雷とかはもちろんだけど、
この場合はまあ「幽霊系」を指している。

自覚したのは14歳の頃で、
それ以降、
せめてこれ以上「こわい材料」を増やすまいと、
「こわいもの」は決して見ないことに決めている。
それから何十年もの間、
こわい漫画、こわい文章、こわい番組、すべて見ないで生きてきた。ホントです。
誰かが怪談を始めたら席を外すか、または威嚇してやめさせます。
自分が14歳までに知ってるものだけでもう十分すぎるくらいこわいので。

「そうやって封印してるからさらにこわくなるんじゃないですか。」
越智優はそう言う。
確かにこれらの必死の努力をかいくぐって恐ろしいものは目に耳に入ってくるし、
心の中に蓄えられたこわいお話たちは、醸成されて育ってるような気さえする。
ときどき耐え切れず誰かに話す。
「そんなの全然こわくないよ!」
とか、
「ウソウソ、そんなのあり得ないって!」
とか言ってもらいたいのである。

ときどき越智にも話す。そして最後に、
「こわいでしょう。」と付け加える。
私としてはもちろん「こわくないですよ。」と言ってほしいわけである。
でも越智はときどき、
「こわー・・・。」と言う。これはこわい。その上、
「やめてくださいよ、先生のこわい話は本当にこわいんですよ。」とか怒る。
「人にはこわい話を禁じておいて、自分がする話はめちゃくちゃこわいじゃないですか。それってどうなんですか人として。」みたいに訴える。
こわがりじゃないって言うから話したのにー。

私の封印しているこわい話は、もちろん下記の夢の話のような話ではないわけです。
お怒りはごもっともです。