曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

なんてこったい。

とうとう少年時代のマイケルに手を伸ばしてしまって、
現在"Mellow Michael Jackson"をリピート中である。
恐れるものなど何一つないといった少年時代の明るい声から、
声変わり直後のざらついた声、
声変わりが終わって柔らかに恋の歌を歌い始めるあの「マイケルの声」になったばかりの若い声まで、
どの曲を聴いていても飽きない選曲、
特に"I'll Be There"はどうしたって圧巻で、
子どもなのに何もかもを知り尽くしている、
いや子どもだからこそ神の域に近いのか、
その技巧、その歌唱力、そして何よりその、声、
あまりの素晴らしさに聴くたびに性懲りもなくやるせなくなってしまう。
「9歳とかの男の子に対するこのレンジョーというかレツジョーはいったい何なんでしょうかね。」と電話で越智に話すと、
「『大好きなあの人の子どもの頃』ってことですかね。」と言うんだけど、
なんかそうじゃなくて、
この子ども自体がたまらなく魅力的でその魅力にやられているわけで、
「なんかね、押し倒したいというかね。」
「ほう、押し倒したいんですか。」
「いや押し倒したいんじゃなくて、なんというか、まさか歌ってくれなくていいから、私が側にいても逃げないでそこにいてほしいというかね。」
そこまで言って思い出した。
例の「ムーミン・シリーズ」の登場人物「フィリフィヨンカ」は人づきあいのヘタなハイミス女でこれに私はいたく感情移入するんだけれど、
彼女がひとりぼっちの少年「ホムサ」に同情して何かしてあげようと躍起になるその躍起になり方がこわくて「ホムサ」が心を閉ざすというシーンが「ムーミン谷の十一月」にはあって、
あああんな感じかしら、
じゃダメじゃん、
とか思ったりしていました。
ああ揺れる恋心。