曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

明朝出発。

今日は朝から越智君が練習を見てくれて、
私は出発の準備をしたり仕事をしたりしていました。
先日のコウカミ・ワークショップでは鴻上先生が越智君のことをとても尊重してくださって、
そんなわけで四国大会の審査員長だった鴻上先生の隣に座らせていただいて演劇についてあれこれ話す越智君を見て、
ウチの生徒たちは今までなんか教えてくれるおっきい人~くらいに思ってたあの人はもしかしてエライ人だったんだろうかと考え直したらしく、
今日は夕方「越智君帰るよ」と言うとグループに分かれて練習していたみんなが我先にと集まって来て、
一列に並んで「越智さんありがとうございました!!この1年もよろしくお願いします!!」と頭を下げるのであった。
あの脚本あってのあの舞台なんでいくらお礼を言っても言いすぎることはありませんね。
でも私も明日からいなくなるんでもちょっと私も尊重してね。
私はとっても不安でいるんですね。

駅まで越智君を送って行く車の中は「スムーズクリミナル」がかかっていて、
越智君は「このかっこよさ、異常。」とか言いながら聴いていて、
ラストで「アニー」が「アイドントノー、アイドントノー、ファイ、ベイビー」と歌うところ、
「どう聴いても女の声だけどライブではマイケルが裏声で歌ってたんだよ、これもマイケルなのかな?」と耳を澄ます私の隣ですっかりアニーになりきって、
「アイドントノー、アイドントノー!」と裏声で歌う。
「ちょっと、聞こえないでしょう。」と注意してもやめないのでしかたなく巻き戻して聴き直すとまたもや「アイドントノーアイドントノーファアイべイビー!!」とさらに大声を張り上げて歌うので根負けしてとうとう笑ってしまった。

少しの可能性に賭けて治療してみることにしたんだ。
テレビの部屋の住人は昨夜はテレビの部屋で転倒して顔から血を流していたんだ。
助け起こす、その自分があまりにも頼りないことがやりきれない。
自分にかかるウエイトの重さにうちひしがれそうになる。
栃木まで連れて行くことだけ取り上げてみたって、
いつ泣けと言われてもオッケーなくらいなのさ。
元に戻してくれと言ったのは彼の体のことなんだ。