曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

ロッカーは落ちているか。

「ホット・チョコレート」が全国最優秀になって、
「七人の部長」を練習していた頃、
照明担当の方からアドバイスをいただいた。
「夕陽を当てたいなら大黒じゃ目立たないよ、
 何か大きな道具でもないと。」
でも演劇部にはそんな大きな道具などなかった。
ロッカーでもどこかに落ちていればいいのに、と思って廊下を歩いていると、
落ちていた。ロッカーが。
職員トイレの前の廊下に、使われていないロッカーが置いてあったのだ。
事務室に駆けて行ってあのロッカーをもらっていいかと尋ねた。
どうぞと言われた。
ロッカーが落ちていた。

作家の林真理子さんが芥川賞の受賞通知を受けたときは麻雀をしていたそうだが、
恐ろしいほど素晴らしい手が信じられないほど続いていたらしい。
レベルは違うが、運というのはそういうものかもしれない。

思い返すと私はその頃むちゃくちゃツイていた。
年賀状のお年玉くじ、
あの数字は確か8ケタほどあったと思うんだけど、
「ホット・チョコレート」と「七人の部長」の間のお正月、
私にはあれの1等が来た。
8ケタ全部合っているヤツ。
しかもご存知の通り私は年賀状のやり取りはあまりしない。
その上私はお年玉くじも調べる習慣がなかった。
じゃなんでわかったかというと、
いつも年賀状をくれる人が、わざわざ電話で知らせてくれたのです。
「私からの年賀状当たってませんか? 
 あなたの次に書いた人から一番違いだって電話があったんだけど。」
誠にありがたいことです。
んでマッサージチェアをもらって母にあげました。(まあまあ喜んでくれた。)
宝くじ買っとけばよかったねー、と、みんなに言われたものでした。

さてそれからずっとお年玉くじは調べることにしているが、
今年は切手シートさえ当たらなかったよ。
それでは私はツイていないのかというと、それが実はそうでもないのだ。
多分私じゃなくて、
部員がツイてるんだろう。