曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

順位が出ないということ。(春季全国報告その2)

学校では幾人かの先生に「いったい何位だったのか。」と聞かれた。
「順位出ないんですよ、春の全国は。」と言うと、拍子抜けした感じである。
全国優勝なんかしたことがあるからなまじ期待してくれるのであろう、
「で、どうだったの、先生から見て。」と、食い下がってくれる。
「ハイ、私たちが1位です。でもすべての学校がそう思って帰っていると思います。」
「えー? なんじゃそりゃー!」
「それが、順位が出ないということなんで。でも今までで一番いい舞台だったんですよ。お観せしたかったです。」
「まあそれならええけどねえ。」

順位が出なくて気づいたことがある。
自分や部員の心の中は、
順位が出ようが出まいが、
芝居を創るモチベーションに全く変わりがなかった、ということである。
私たちは順位ではなくいい舞台を創ることを目標にしているのではないかしらんとは常々思ってきたのだけれど、どうも本当にそうだったらしい。

逆に言うと、順位が出ないとわかっていても、上演までの私たちには、勝手に大きなプレッシャーがあったということだ。
私たちの上演は初日、
「力出せんまま終わったりしたら、そのまま愛媛に帰りたいよなあ。」
と、部長もみんなと話していた。
私たちは「よい舞台を創るため」だけに、入念に準備し、細心の注意を払って本番までの時を過ごした。
そして目標を見事に果たし、それから後の上演を満ち足りた思いで観ることができたのだ。
最高に幸せな6日間だった。

しかし皮肉なことに、
よい舞台を創るためだけに過ごしていた「時」は、
幕が下りたとたんに、たちまち「評価」を求めて渇き始める。
これはどこの学校も同じだったことと思う。
劇団四季自由劇場のロビーに感想用模造紙はそれはそれは似合わないとは思うのだけれど、
感想ボードか感想用紙が用意できると上演校にとって大変ありがたいのではないだろうか。
感想用紙であれば、各校が各自用意してもよいかもしれない。
第一回大会なので、簡単に改善できることは改善して、これからもっともっと盛り上がるようになればいい。
というわけで、
事務局からアンケートか何かが来たら、このことを書こうと思っているのです。

今日はほぼ一ヶ月ぶりの休日です。
ぼけーっとしていようと思っています。