曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

神秘的。

最近書庫で「気にイッタ!」を選ぶことが増えている。
だってもう、こうしていても気分がせいせいして、
窓の外、木の葉が風に揺れているのを見ても、ただもうすがすがしくて気持ちよくて、
「気にイッタ!」としか思えないんだものな。

多分季節が初夏に入って、
例の私の「おセンチ」な気分が根こそぎ抜けていったのだろう。
自分でも不思議なのだが、何がどう悲しかったのだか全く思い出せないのですよ。
こういう感情は、自分でもコントロールがつきにくい。
曽野綾子が自身の説明しがたい感情の動きについて「神秘的」であると表現していてなるほどと笑ったことがあるのだが、そういう意味ではまさに私も「神秘的」だ。
ただ説明のつかないこともなく、
統計上、雨の日は悲しがっていることが多く、
晴れた気温の高い日には高揚する気分を抑えがたい。

5月1日からやっとタートルネックセーターを脱いで、春物のシャツなど着始めた。
もちろんカーディガンとかジャケットは羽織るけど。
今数えてみると私は10月から4月までの7ヶ月間タートルを着ている。
多分他人よりも熱を作る機能が弱くて、
ヘビが朝からじっと陽の光を浴びて10時頃になってようやく動き始められるように、
私も5月になってようやく動くエネルギーが溜まってきたんだろう。

それにしても、鶯の声が聞こえる。
鶯は夏も鳴く鳥。
雀が歌い、陽光がまぶしい。
どうしよう。腹の底からうきうきする。