先日挨拶されて知ったのだが、
職場の英語のI先生(♀)は、
高1の時の担任が「テレビの部屋の住人」だったのだそうだ。
先月13回忌の法要も終え、
何よりここ松山には彼を知る人もない、と長く思って暮らしていたから、
生前の、元気だった頃の彼の話を聞くのは本当に久しぶりだった。
なんでも同和教育のホームルーム活動の時、
「結婚は両性の合意にのみ基づく」という話の延長線上であろう、
担任だった彼は自分がどうして「私」と結婚したのかを教室で話してくれたのだそうだ。
そこで「私」の「よい点」を、
クラスの生徒たちの前で並べたのだそうだ。
かんべんしてくれ。
女子高生だったI先生は興味津々で、
「続きは覚えてないけどその話ばっかり覚えています」と笑ってくれた。
その中に「容姿」というのも入っていたらしく、
家に帰って、ああそうだった、どうも彼は私を美人と思っていたようだった、とも思い出して、久しぶりにちょっと泣いた。
彼は幸せだったのらしい。