言葉は世につれ変わるものとは知っているが、
こう目の前で変化されていくとおいおい待てよと思ってしまう。
たとえば「立ち振る舞い」という言い方。
もちろん正しくは「立ち居振る舞い」です。
でもここ20年くらいですっかり市民権を得てしまって、
車だかのCMでかっこつけた声のナレーションが「~魅惑の立ち振る舞い~」みたいなことを言ってるのを聞いてゾゾッとした記憶がある。
もうそうなったんならしかたないけど言うならせめてかっこつけないで言ってって思っている。
あと最近目立つのが「かのように」の接続。
「自分の物かのように(勝手に使う)」とか、
「まるで母親かのように(世話を焼く)」とか、
名詞に直接「かのように」をつける表現にしばしば出会って全く気持ちが悪いなと思っている。
正しくはもちろん、
「自分の物であるかのように」であり「母親であるかのように」である。
「何事もなかったかのように(歩き続ける)」のような表現もあるから、
現在形にしろ過去形にしろ「文」につくのが基本なんだろうと思う。
でこの新種「『名詞』+『かのように』」は圧倒的にネットでよく見かける表現で、
特にメンヘラの人がポエムな文脈で使っているのを見るとゾゾッとしてしまう。
(誤用で何気取ってんのって思うんでしょうね。)
(これは近親憎悪ですかね。)