曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

予餞会までの四方山話。

予餞会翌日に出勤すると、

「去年のが今までで一番好きだと思っていたら、好きが更新されてしまいました!」とA子先生がわざわざ言いに来てくれた。

舞台班の舞台もビデオ班のビデオもたいそうよい出来だったらしく、

他の先生からも呼び止められてなんだかずいぶん褒めていただいた。

どちらも演劇部が主体となって創ったものだ。

どちらも年内に台本を見せに来て、

よくもまあこの忙しい最中に(四国大会直前ですよホンマ)こんなことに手を出すものだと思ったことだ。

 

ビデオ班の台本は演劇部男子Rが書いて来た。

基本的になるべく口は出さないつもりでいるのだが、

アドバイスをしながら気がつくと全く褒めずに終わってしまってどうしましょうと思っていたら、

なんと本人翌日だか翌々日だかに全く違う題材で全部書き直してきた。

そしてそれが打って変わってちょっと泣いてしまうくらいよかったのだ。

びっくりした。

私がビデオ班に関わったのはこの時だけだ。

後はすべて自分たちでやった。

班長は「笑ってよ、小春ちゃん」の小春ちゃん役の女生徒。

主役だけでなく裏方もこなせるようになって本当にしみじみする。

最後のクレジットでNGシーンもあってそれもたいそう面白かったのらしい。

センスあり。

誰の発案だろう。

今度ビデオを見せてくれるそうなので楽しみにしている。

 

さて舞台班にもなるべく口は出したくないのだが、

これはある年から毎年多少は口も手も出している次第である。

今回はアクシデントの多さ(主にインフル)と不出来さに勝手にこちらの胃が痛くなり、

たぶん今までで一番関わってしまったかもしれない。

去年の「運動部男子二人の友情もの」が生徒たちの心に響いたのだろう(そもそも予餞会は2年生中心なので創る側の経験値は1年時の1回だけだ)今回もそれを踏襲したいらしく、

年内に見せに来た台本にまたつい辛口連発のアドバイスをしてしまったところ、

今度は別の生徒Tが書いたという台本を提出してきてそれに決まった。

(こんなものが書ける生徒だったのか。)

(どちらも野球部ものです。)

しかしなにしろその時の1回しか読んでいなかったので年が明けてもずっと不安でいたのだが、

果たして10日前に部長Mに呼ばれて最初の通しを観に行くと、

つじつまの合わないところや「喧嘩のための喧嘩シーン」が年内からそのままになっていてこうなるとつい手を出すことになってしまう。

手を出すと引き返せないので平穏な心でいられなくなりいかんせん巻き込まれる。

夜も眠りが浅くなるし体重は減っていくし、

こんなことは本当に今年限りにしたいものだ。

インフルがあるとは言えコロナ禍が終わって初めての予餞会だった。

一昨年の舞台は完全ビデオ中継で教室鑑賞、

昨年は3年生だけを体育館に入れて下級生は教室鑑賞、

今年、

3年ぶりに全校生徒1000人を体育館に入れての舞台だった。

1000人の服に吸われ、

熱気に煽られ、

声は通るか、

演技は伝わるか、

心配していたけれどきっとすべてやり切って舞台を成功させたに違いない。

エネルギーに感動している。

成功したと聞いた私のこの嬉しさはいったい何なんだろうかと思う。