曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

生命の輝きっていうかー。

具体的な記憶は消えているのに、

何かいいことがあったような気がする、

という想念だけがうっすらと残っていることってあるよね。

 

今日学校の廊下を歩きながらそんなうっすらとした思いにふと気がついて、

辿ってみると今日会った生徒がみんな笑っていたということだったので少し驚いた。

というのは、

生徒が笑っていることなんかが自分にとってそんな幸せなことであったかと思って。

 

考査や連休で全く会っていなかった生徒たちが、

ノートを提出しに何人か職員室にやって来て、

遅れました、すみません、と謝りながら顔を上げるとみんな飛び切りの笑顔で笑っている。

「なに、輝くような笑顔ですね、テスト終わって嬉しいですか?」

と聞くとわっと笑って「失礼しました!」と去って行く。

 

「先生の机の上きれい」

「え?この机が?」

「私、理科準備室の掃除で、散らかってるので」

「理科の、どの準備室かな?」

「どこでもありません!」

とまた笑って去って行く。(物理かなー)

 

「あら、〇〇くん、ノート出すんだったの?」

「ハイ、僕の情熱的な音読だけで(ノート点は)もういいかなと思ったんですけど」

と自分で言って自分で笑っている。

 

あれだな、

昔々、

年を取った先生(♂)が放課後生徒(♂)に数学を教えていたその後で、

「高校生の相手をしていられるのはそれだけで幸せなことやと最近思うんよー」

などとおっしゃっていてその時はわけわからんなと思って聞いていたけど、

まあそういうこともあるかもしれないと思うようになってきているということなんですかね。