実は川之江高校には演劇部の石碑がある。
それは００年・０１年二年連続全国最優秀賞受賞記念の石碑です。
それはもともと背の低い（３０センチほどか？）小さなものであったうえに、
いろいろな石碑のある前庭ではなくて中庭に設置されたのであまり目立たなくはあったのだが、
この５年ほどの工事で中庭が縮小されてからは、
人通りもなく、
水も溜まるようになって泥などもかぶりがちで傾いていて、
小さくなった芝生のちょうど端っこあたりに位置してしまったためにまるで花壇の縁石のように見えていて見るたびに私を悲しくさせていた。
「ホット・チョコレート」・「七人の部長」の文字が何を意味するのかも、
多分もうわかる人は教員の数人なのである。
どのような石碑がよいかとも聞かれたけれど、
次の芝居を創るのに忙しくて何も言わなかった。
造ってくださるというだけでありがたくてどこに置くのもなんとも思わなかった。
ただ中庭がこんなことになるとは思っていなかったのである。
「今日から中庭の改修工事に着手します。」と先日職員朝礼で言われたとき、
本当に、今しかないと思った。
だから意を決して、
職員朝礼が終わるや校長先生と教頭先生のところに行った。
「お願いがあるのです！」
石碑の救出のみをお願いしたのだが、
本日、
石碑は前庭の正面玄関の前に設置し直されました。
ちょっといい場所すぎて驚いてしまって気後れもしましたが、
今日は天気もよくて芝生も青々としていて、
なんかこの気持ちは、きっと私うれしかったんだと思います。思ったよりずっと。
