曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

清掃時間の記念館。

実は私、清掃場所も記念館。
1年生に小言を言いながら掃除させている。
現在文化祭用のダンボールパネルが何百枚も玄関に重ねてある状態。

「K村ー、ここ掃いといてー!K村ー!・・・あれ、K村は?」
「いませんよ。」
「帰りました。」
「まだ3分あるのに?」
「来てませんでしたよ。」
「いや、来てたよ。」
「いませんよ。」
「あ。」
ふと目をやると、
ダンボールパネルが一枚立てかけられてできた三角形の隙間に、
ホーキの柄のようなものが見えている。

「ここいるんじゃないの?」
「いやいや。」
で、ダンボールを開いてみると、
果たして坊主頭の野球部員・K村が、
座頭市が杖を抱くようにT字ボーキを抱えて隙間にはまっているのであった。

「なんでわかったんスかー?」
K村は見つけてもらって嬉しそうだ。
「わかるよ。ってか、みんなちょっと芝居うまかったな。」
「演劇部入れやー。」
「おー演劇部ー。」
「あ、ダンボール折れた。」
「なにー!」

てなこと言ってる間に清掃時間が終わって、
みんな遠く校舎まで、笑いながら走って行った。