曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

私は悪の女王よ。

前にも書いたかもしれないが斉藤美奈子の「紅一点論」に、
アニメにおける女性のパターンには4通りしかなくて、
理想の娘としての「少女」、
理想の部下としての「若い娘」、
それから「聖母」、
最後に「悪の女王」、とある。
 
アニメというのは単純化された理想であろうからこの本は実社会でのジェンダーを論じることになっていて興味深い。
大変優れた評論であって(もしも胡散臭く感じられるようならそれは私の言葉足らずです)私は折に触れこの分類を思い出す。
 
さて男の側からすれば女性をそのように認識すればすむのだろうが、
女の側からすればそのような女性に自分を当てはめることになるわけで、
小さな頃からそれに苦しんでは来たのだが、
この年になればさらに選択肢は狭まって、
今選べるのは「聖母」か「悪の女王」のどちらかだ。
おまけに昨日の記事あたりから「聖母」ではないことになっている。
 
ところでこの本を貸してくれたのは越智君である。
そう言えば去年の全国で「アニータローベルのじゃがいもかあさん」を観て感動にむせび泣いている私に、
「『母親は息子のために死ね』ってことですよ。」なんてさらりと言った。
私よりもこの手の問題に厳しい人を私は実生活でこの人しか知らない。
なんとも「男らしくない」人である。