曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

赤いボール。

考査3限目の監督をしていると、
窓の外では、
2限で済んだ学年の男子がサッカーコートにやって来て一人ボールを蹴っている。
八角のブチの部分が赤い、
あんなボールもあるんだな。
 
世の中にはうまくなりたいヤツがいる。
だから生きていける、
そんな気がした。
何もかもを適当に済ませてだからいつもヒマで、
だから何一つモノにならなくて誰にも認められなくて、
だからいつも不機嫌で、
女にだけ目の色を変える、
そんな高校生をもう飽きるほど見た気がする。
 
世の中にはうまくなりたいヤツがいる。
だから生きていける、今日そう思った。
今は力を貸してほしい。
赤いボールよ。
赤いボールを蹴る少年よ。