曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

誰がコケるか。

「ブン投げられてすっ飛ぶ」などという動作は、
そうそうすべての芝居で行われているわけではないと思うが、
気づけばヤンキーはここのところ五つ(?)の芝居で連続投げ飛ばされているんである。
柔道やら格闘技やらやっていた経験上危なげなく倒れることができるから、
越智くんも遠慮会釈なくそんなシーンを書くわけだ。
殺陣でも斬る人より斬られる人の方が技量が必要とは聞くが、
確かに殴ったり投げ飛ばしたりする側より、
倒れたり投げ飛ばされたりする方がやっぱり難しいみたい。(←やったことないからわかんない。)
さて今度の芝居「お家に帰ろう」、
何度も書いたがあまりに急いで立ち上げなければならなかった。
冒頭部分で投げ飛ばされて倒れるシーンにもともと時間なんか使ってられないのであるが、
そこはヤンキー、あっと言う間にクリアしたので、
「いやあうまいなー、倒れ方ー。」
と改めて感心すると、
「『コケ役者』ですからねーオレ。」
とか余裕で答えるのであった。
このようにその頃は台本が最初の部分しかなかったので難なくクリアだとか思っていたわけなのであるが、
さて問題はその後できあがった台本の後半部分にあったのだ。
物語の後半でヤンキー以外の誰かがコケなければならないではないか。
折しも大雨警報発令中で頭の中でシュミレーションするしかない時間が続いた。
越智くんと相談して「〇〇がコケろ、または△△がコケろ、ダメならヤンキーがコケろ。」などとメールしまくる。
新部長M(女)からは「私コケます!コケさせてください!」的なメールが返って来る。
結局誰がコケるかは芝居を観てのお楽しみ、と言いましょうか、
まあそこまで芝居上重要な問題ではないのだけれどいざコケるとなると大変だなあと言うハナシなんでした。