曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

生徒といるということ。

普通教室から視聴覚室へ帰るには通路の2階を通ることになる。
鍵開いてるかな?と言うと、
開いてなかったらひとっ走り行って来ますよ、
と言うが早いか、Tマはもう駆け出して行った。
1階から回って向う側から鍵を開けてくれるつもりなのである。
その後姿、
そのスピードとエネルギー、
こちらは歩くだけで疲れ果ててしまうというのに、
若い体力は無駄なほどにあり余っているのであろうか。
あああの元気さを分けてほしい、
と隣にいたS川につぶやきながら、
いや人に分けてる場合じゃないよなと思う。
若者のあのあり余るあふれる力は、
彼らがこれから先の長い長い人生を駆け抜けて行く原動力だ。
それだけを持って世界に斬り込んで行くんだ。
あらん限りのエネルギーを携えて行けまっすぐに。
生徒は未来につながっている。
子どもを持たなかった自分が未来を垣間見ることのできるひと時だ。