曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

勉強の邪魔してしまった。

考査発表中で部活は昨日から禁止。
今日は放課後四国演劇祭用プログラム原稿を書いていたのだが、
これはどうもS川に書かせた方がいいかしらと思いついて職員室を出て2階に上った。
3年生の教室は本館の2階、
1、2年生とは別棟である。
折しも考査発表中の完全下校を促す物悲しい音楽が流れていて、
居残り学習をしていた3年生たちが静かに教室や廊下の戸締りを始めていた。
S川の教室には窓際に一人帰る準備をしている男子生徒の後姿、
入り口付近に男女一人ずつ、
考えてみればあいつが自主学習で残っているわけはないか。
ほぼ諦めながら「S川くんいるかな?」と尋ねると女子生徒が「あそこに。」と言った先の後姿の男子生徒が振り向くとS川だった。
「どうしたんですか?」
「四国演劇祭のプログラムの文章書いてくれないかなと思って。」
「ああ、いいですよ。」
「勉強の邪魔じゃなかったら。小一時間で書けるようなら。」
「ああ全然。書きたいこといっぱいあるんで。」
「文章の長さとか、見本いるかな?」
「去年のあるんでわかります。」
ちょっと話しておじぎをして帰って行った。

視聴覚以外で会う部員はいつも知らない人みたいな感じがするんだ。