曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

スタッフのマリーのダンス。

うまいとは聞いていたし、
演劇部の交流会で踊るダンスの振り付けとかしてくれてたし、
その時はみんなの後ろで軽く踊っていたんだけれど、
やる気なさげに踊ってるのに他の生徒とかけはなれて達者には見えた、
そんなスタッフのマリーの、
ダンス発表会に行った。

「次、マリーですよ!」とみんなが教えてくれたのだが、
最初に出てきたときには見つけることができなかった。
だって非常に清純なイメージの子なのである。
露出の大きな黒の衣装をつけて激しく踊る男女五人のダンス、
あまりにもうまくてセクシーで圧倒されたが、
まさかあの中に彼女がいるわけがないと思った。
「あれですよ!」と言われてはっと息を飲んだ。
うまいよ、
てか、大人だよ、
いつも髪の毛二つくくりにして舌っ足らずで話してる、あれが、あの彼女か。
私が男なら絶対惚れてます。

第二幕は、
打って変わって黄色の可憐な衣装をつけた清純な役柄。
ソロシーンをもらったと言っていたが、
一度や二度ではなく、何度も何度もソロで踊る。
大人の中に混じって準主役の位置に就くだけでもすごいのに、
素人目に見ても主役よりうまいと思う。
二幕のフィナーレ、みんなで集まるシーン、
彼女は一番後ろの端にいたが、
みんなが止まって踊っている中を踊りながら後ろから一番前まで駆けて出て、
主役の足元に座ってポーズを決めて幕。
客席で観ていた演劇部員は大喝采
涙まで出てくる始末、
思わず私が名前を呼ぶと、
我慢していたみんなも次々と叫ぶ。
本人にも聞こえていたらしい。

このダンススタジオは子どもから大人まで100人からのメンバーを擁している。
指導者が優れていると思う。
こんな田舎で、こんなにダサくないものに出会うことは少ない。
特にそんなすごい中で彼女が一、二を争ううまさであったことに驚きもし、誇らしくもあり。
数日来の強行軍で途中から目も白黒してきたような次第だったが、
とってもいいものを見せてもらいました。
演劇部員Nは「あれは私が知ってるマリーじゃない。」と言っていましたし、
演劇部員Iは女の子が生まれたらダンスを習わせることに決めたそうです。