全国・国立と並行して準備しなければならなかったので1年生が主体のキャスティングである。
3年生に要求するようなことをイタイケな1年生たちにしかも短期間で詰め込まなければならなかった。
特に「狂言回し」役を振られた1年生は本当に大変だったと思う。
最後までほとんど褒めることなくダメ出しを続けて送り出したがよく耐えて、
みんなもそれぞれに少しずついいところを出して、
なんとか今の時点では合格点の舞台になった。
それにしてもやはり1年の中に混じる2年はうまい。
3年の中にいて目立っていたわけでもなかったのに。
高校生の1年間は大きいんだなあ。
さて舞台までに時間があれば、
そして役者に経験値があれば、
ゆっくりと役者の中から演技が湧いて来るのを待ってもいられるさ、
しかし今回そのどちらもがない。
でどうなるかと言うと、
自然こちらから演技を示してやることが多くなったことであった。
(私じゃないですよ。2か月ほど前に全力でやって体力気力を使いすぎて「記憶が飛んだ」事件があるのであれからやってません。)
というわけで今も元気な越智くんが、
「ええい、そこで観ておれ!」みたいな感じでさまざまな役を精力的に演じるわけです。
そしてこれが全部うまい。
みなさんこれを「完コピ」してくれたらいいんじゃないかしら、
とか思うけどそううまくは行かなくて本人たちの腹に入るまで時間がかかるなあもう無理かなあ、
とか思ってたところで、
本番ではこれがけっこううまくやってたりね。
まあ役者は大変かもしれんが、
演出やるよりは楽しいと思うねえ。