曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

Y木にとうとう連れ出された話。

「いつかお茶したいですー。」

みたいにずっと前から言ってた2017年頃の部長のY木@東京の大学を卒業して愛媛県庁に就職中。

半年ほど前から「いつ行きましょうかー」みたいな話になって来て、

冬が過ぎて「お花見はいかがでしょうー」みたく言うけどまあお互い忙しいし立ち消えだよねと思っていた5月頃、

「桜は終わりましたが6月頃にはヒマができますー」などと言って来た。

これはまさか本気だったのか、私はどこかへ行かなければならないのか、社交辞令ではなかったのか、と焦っている間にあれよあれよと日程が組まれて、

6月考査発表中の大変暑いとある日に彼女はわざわざ時間休を取って学校に現れ、

15時半頃なんと道後の喫茶店に行くことになってしまった!

お互い車ナシ!

熱中症を避けて朝と夜しか通勤しない私がこの炎天下を通勤の2倍の距離歩いて道後まで???

・・・まあタクシーで行きました。

 

「Y木さあ、もしかして道後だったら私のマンションに近いから私も歩いて行けるなとか思ったから道後? いや遠いって。」

「Y木さあ、私の体力、同い年の子たちくらいだと思って計画してない?」

「Y木さあ、いやもうあんた、ホント偉いよ、とうとう私を引っ張り出すんだから。」

思い出せば憎まれ口ばかり叩いていたが、

当のY木はまったくひるまず玉を転がすような声で笑っていい感じの相槌を打ち続けるのであった。

NHKの「のど自慢」ではキンコンカンコンキンコンカンコン鐘鳴り続けてたもんなあ。

 

さてでかいパフェを頼んで危うく上部分をテーブルに落としかけたくらいからこんな私もなんだかおかしくてたまらなくなってきて、

Y木は県庁でも文化的行事を企画しながら、

休みの日には故郷東温市で子どもの劇を指導しているのらしい、

松山でも何か大人の劇打てないですかねーなどと言うのを、

そうかそうかと機嫌よく聞いて感心して笑ってパフェは完食した。

 

帰りはいくらか暑さも収まっていてマンションまでの道を二人で歩いた。

「あんなね、このあたりに4階建てくらいのビル建ててね、1階2階は劇場で、上に住んでみんな泊まりに来て芝居やってね、」

「いくらくらいかかりますかねー」

「10億円かなー?」

「10億円ですかー、みんなで出し合いますかねー?」

 

いやY木、10万円じゃなくて10億円ね。