曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

ベランダの日差しが痛い10月の末。

ベランダで洗濯物を干すのが好きなのです。

母親も同じ性質だったようで、

庭干しの洗濯物を日の動きに合わせては一日に何度も干し直しに出ていた。

その時は大変だなあと思って見ていたのだが、

あれは半分楽しみでやっていたのだと今ではわかる。

工夫しながら清浄な洗濯物を伸ばして干してそれが目論見通り乾いていくことには、

なんというか小世界を手に入れたような楽しさがある。

それは言い過ぎ、と思う人でも、

空が青くて雲は日々違う形をしてそれらが天高く広がっているのを見上げると、

「ああ幸せだ」と深く息を吸い込みたくなる、

その気持ちはみんなわかってくれるでしょう?(書きながらちょっと自信なくなってはきましたが。)

まあ「命の洗濯」と言い「鬼のいぬ間に洗濯」とも言うくらいだから、

昔から少なくない人々がおそらくそんなふうに感じていたんだと私は思うわけですよ。

 

地球温暖化が文字だけのものではなくなって、

私たちの日々の体にまで降りてきて、

沸騰していた夏がようやくに終わって風は冷たくなってもきたのに、

10月の、

もう末だと言うのにベランダの日差しはまるで昔の真夏のようで、

痛いと思う、

暑くて、これ以上浴びていると熱中症になると思う、

このレベルの秋と冬を迎えて春が来て次の夏にはいったいどうなってしまうんだろう。

 

楽しい洗濯を終えて、

今考えているのはそんなことなんだな。