曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

でも甘やかしていただいてけっこうよ。

V6の新曲"THE LIGHT IN YOUR HEART"の歌詞に、
「どれだけ君がはりさけそうな痛みを知ろうとも」
というフレーズがあって、
なんてことのないフレーズだとそりゃみなさんは思うかもしれませんが、
私は聴くたびに小さなショックを受けていました。
聴き間違いかなとさえ思っていた。
だって「厳しい」んだもん。

私が「はりさけそうな痛み」を知るであろうことを知っていながらそれでも「何かをやれ」とあなたは言うの?
あああなたが、V6が、このアタクシにそんな厳しい言葉を投げるの?
と毎度懲りずに軽いショックを受け続けていた私。

V6の歌は女性向けに話しかけるように書かれているものが多いので、
基本的に聴いている女性がいい気持ちになれるように女性を甘やかす言葉に満ち満ちています。
「思い切り泣いて、悲しみをすべて出し尽くすまで」だとか、
「困らせるくらいでいいよ」だとか、
いいじゃないですか、
つらいことばかりのこの日常、
V6にくらいは甘やかしてもらいましょう、だからそんなスタンスで聴いていました。

で、このほど、とある事実に思い当たった。
そう、"THE LIGHT IN YOUR HEART"はウルトラマンの主題歌だったのです。
なんだそれじゃこの歌詞は、
女性にじゃなくて、男の子に向けて書いてあるんだ。だから厳しいんだ。だから痛みを知ろうとも何かしなさい(地球を守りなさい)なんて厳しいこと言うんだ。
やっぱり女性はつらさに耐えてまで何かをしなくていいんだね。
男の子ってタイヘンだね。

しかし考えてみればあれっぽっちの歌詞に違和感を感じるほど、
小さな頃からそんなメッセージをインプットされ続けている私たち。
男は鍛えられるがよい、女は甘やかされるがよい、
だけど女に手に入れられるのは自分の男だけだよ、と。

それなら男の人生を選ぼう、
多分そう思ってしまったんだろういつの頃か。