曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

ゲーテはゲーテ。

ゲーテが言ってました。
「みんな物を書こうとしすぎる。ほとんどの人は読むだけでかまわないのに。」と。
私はいつもその言葉に負けそうになる。

私がこれに負けるということは私にとって私個人のみの問題ではなく、
教員としてのアイデンティティにかかわる問題を孕んでいるから(たとえば勉強のできない生徒が「オレがんばります」と言う、それに対して「君は勉強に向いていないのに」と思う、それで教員と言えるでしょうか)、
私はいつもかぶりを振ってこの言葉を振り落とそうとする。

芝居に行き詰るたびにやめたいと思うのは、
私のこの傾向から来ています。
全国でお会いしたS先生から「演劇をやるべきでない人」は存在しないと思います、という温かいメールをいただきました。
3日の記事に対する言葉です。
やめるやめると騒いではみんなからなだめられて続けるという構図も本当にみっともないのでこういう考え方はあまり書かないようにはしていたのですがつい書いてしまったのを掬い取ってメールしてくださったのですね。

勉強にしろ芝居にしろ、
今の自分からどれだけ伸ばせるかが肝心だと、
こんな当たり前のことを深刻に考え続けているんですからね。大人のすることじゃないですね。