曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

1位になることと1位にならなければならないこととは全然違う。

やりました、「オフザケックス」新人大会見事1位。
まあ実際は「1位」とか区別ないので、
16校出場のうち優秀5校に選ばれて中で総得点が一番高かった、という意味です。
練習が足りてなくて失敗したところはたくさんあるけど、
総じて作者ヤンキーの性格どおり朗らかで前向きな芝居に仕上がったと思っています。
(ところでヤンキーは「あの格好」で出て行って客席全く静か、というところまで想定して臨んだんだそうです。男だねえ。)
 
さてここ数日の記事を見ていただくとわかるように、
この練習は全く肩の力の抜けた練習でした。
通してみたら限りなく15分に近かったので、
「規定は『15分以内』なの?それとも『15分程度』?15分超えたら失格なの?誰か知らない?」
とか二日前に騒いでる始末でそれを聞いた越智君は越智君で、
「失格すりゃいいんじゃないですかこんな芝居。」
とまで答える始末。
だって1位にならなきゃならないとか全然考えていなかった。
ただ参加して、
参加するからには少しでもマシなものを、
みんなを楽しませるものを、
そう思って練習した。それを悪いことだとは思わない。
 
四国大会は違う。
1位でなければ全国のみんなに観てもらうすべがない。
どんなに練習を重ねても、
どんなにいい芝居を創っていても、
それでも針の穴を通すようなその確率はいつも悲痛に私たちを締め付ける。
「私たちは1位にならなければならない。」
そんな精神状態は、
どれほど「演劇」から遠いんだろう。
 
だから今年度の最後に、
こんな楽しい芝居を持って行って思う以上の成果を上げて帰ることは、
部員にとってはどんなにか嬉しい幸せなことだったと思う。
ただこの大会を四国大会の審査員陣が審査したなら、
「オフザケックス」は1位には選ばれなかったんじゃないかな。
 
閉会式で審査員代表として小一時間講評を担当した。
その夜「あなたの講評は素晴らしかった。」というメールを越智君からもらってこれは嬉しかった。
私だっていい加減普通に確かな目は持ち合わせているわけですよ。