曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

めったに思いませんよ!

先日3年選択古典講読の授業に行くと、
珍しくまだ黒板が消されていない。
選択授業はクラス単位でないため日直がいない。
だから例年こちらで消す者を指名することにしているのだが、
そう言えばこの講座は毎回きれいに消してあるので今年は当たり前に過ごしていたのだ。
 
さて私に気づくと大柄な男子が立ち上がっておもむろに消し始めた。
「あらありがとう、消してくれるの?」
ちょっと驚いて声をかけると、
「いつもはKさんが消してくれているんですが今日はKさん休みなので。」
 
彼の言う「Kさん」というのは先日書いた演劇部文系音響・M佳のことだ。
ああそうか。
彼女がずっと私が来る前に消してくれていたから私は何気なく授業に入ることができていたのか。
そうだったのか。
 
3年で部活に残ったのはヤンキー一人、
のはずだったが、
結局スタッフの手も足りなくて音響の彼女に残ってもらった。
耳がいいので彼女がいるとリハ時の手間がぐっと減る。
東予大会直前に「残ってほしい。」とメールすると、
「明日残らせてくださいと言いに行くつもりでした。」と返して来た。
 
善行は見えないところでやれと言うけどなかなかできるもんじゃない。
「生徒って私よりエライ。」と思うことがほんのたまにだけど確かにある。