曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

クリスマスもその次の日もみんなで一緒に。

経験の浅い集団なので大会の雰囲気に飲まれないように気を配って舞台に立たせたのだった。
実際飲まれることなくみんな緊張なく自由に楽しく上演できたそうである。
しかしその上演を見ているこちら側としては、
相手のセリフも聞かずに突っ走る芝居になってしまっていて、
いや待て待てああまさかこんなはずでは~と思い続けて1時間が終わってしまった。
予定時間より3分ほど早く終了したんじゃないだろうか。(3分て。)
普通ずれ込んでも10秒とか20秒じゃないかしらん。
最後の歌もはっやいはやい。
こちら側の持って行き方として悔やまれることは山とあります。
ああ。
全員の経験が浅いだけに、
県から四国への1ヶ月の練習が彼らの全練習量に占める割合はそれは高くて、
直前三日ほど、
本当にうまくなったなどんな芝居になるんだろう楽しみだなと思っていたのだった。
 
大道具搬出のとき芝居がよくなかった旨をじゅんじゅんと伝えました。
翌日の結果発表までに勘違いを解いておかないとつらいですからね。
みんな落ち込んでいました。
でもその夜は自由食なので全員でうどん屋さんに出かけたそうで(せっかくのうどん県開催)、
そこで何やら自然発生的にエチュードが始まって店員さんたちも笑ってくれる出来映えだったということです。
「俺ら本番前のバスの中と終わった後のうどん屋だけ芝居うまかった」と言ってました。
「ダメじゃん」と言いながら笑ってしまった。
確かに行きのシャトルバスの中の会話が面白すぎて、
「なんでいっつもその面白さが出ないんだ!」と怒ったんだったので。
 
結果は3位で入賞。
これはうれしかった。
表彰には部長でなくS川を出しました。
賞状を受け取るとき彼は太い声で「ありがとうございます!」と言いました。
その声で、
幾人かの部員がはっとうつむいて泣き始めました。
彼の大会が終わる。
早朝、昼休み、
部活後も数人で児童館に行っては練習していた、
そんな彼の大会が終わる。
生まれて初めて努力した彼の大会が。
「後悔はしてません。後悔があるとすればもっと早く演劇部に入っておけばよかったそれだけ。」
よく入部してくれたよなあ。
まだしばらく一緒に部活しましょう。
 
みんなお疲れさまでした。