曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

演劇が楽しいと、一番好きだ、と。

Tマが「副グル」になってもいいかと聞いてきて、
それは学校行事の幹部のことなのであるが(「副グループ長」の略ね)、
そうかそんなこともあるのかと一瞬言葉を失った。
この学校は学校行事が盛んである。
運動会はどの学校も盛大だが、
ここは年間を通してさまざまな行事で各グループに分かれて盛り上がる。
「ならないかって言われたんですよー。」

ここに来た最初の年、
1年生ばかり4人のキャストで必死に練習しながらなんとか県大会を抜けた。
さあこれから四国大会、というとき、
その中の三人が学校行事の役員に立候補した。
まあもちろん1年生だし「副グル」とかいうような位置ではないが(そして第一当時はどんな組織図になってるんだかよくわかってなかったんだが)、
私は当然反対した。
すると二人は思いとどまり一人はそれなら部活を辞めると言った。
結局四国大会が終わってから参加できるということで全員部活は続けたわけだが、
このあたりのことは、
実はここにも書いたんである。
詳しくではなく。
「誰か演劇が楽しいと、一番好きだと言ってくれ。」と。

あれから3年経って、
部活と学校行事を両立させている幹部がたくさんいるのはわかってきた。
Tマは人気があるようだし周囲から推されたのならしかたがない。
考えた末に言いました。
「いいよTマ。やりなよ。」
「そーですかー?でもオレ演劇あるからって言ってあるし、部活の邪魔になるんだったら断るんでー。」

結局彼は副グルを引き受けた。
「いいこと考えたんですよねー。グループの中で帰宅組とか運動部辞めた系の1年男子に、幹部利用して声かけて仲良くなって演劇部に入れる。グル長(グループ長)にも言ったんですよー、オレ勧誘活動するからって。」
「なんて言われた?」
「『ほどほどにね』って。」