曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

「楽しかったねー。」「そうですねー。」

「ひなひとり」の上演が終わりました。

あ、そうだ。
まずは定期公演のお礼から。
3月半ばにひめぎんホールで土曜夕方単独公演させてもらって、
ということはある意味プロの劇団以上の好条件での上演だったわけです。
お客さんは400人も来てくれてどっかんどっかん笑ってくれてすんすん泣いてくれて、
それからロビーでは懐かしいみんなにたくさん会えて、
本当にありがとうございました。
蓋を開ければ四国大会から飛躍的に進化できたなと、
終わってみればそう思って本当に幸せだなーと思うんですが、
しかしそれは終わるまではわからないわけで、
定演前は学年末の忙しさとその、進化してるのか劣化してるのかすごくいいのかまあまあなのか、
今手を抜いたら落ちていくのかあと何が必要なのかそしていったいそんなことはできるのか、
毎日ピリピリして実は物に当たったり(それを他の先生に見られていたり)した末の成功だったので、
本当に胸の奥がすくような気持ちでした。

そして、
昨日一昨日は新入生歓迎公演でした。
これで「ひなひとり」は本当に最後。

一昨日金曜は思ったよりずっとたくさんの新入生が観に来てくれて、
感想も書いてもらったんですが(20枚ほど)、
「中学生のやる中学校の演劇とは桁違い!!まさか泣くとは思わなかった・・・。」
「演劇を初めてみたんですが、あまりのクオリティの高さに本当に驚いてしまいました。」
「凄く凄く凄くよかったです!入部します!(←やったぞー)」等々、
まあ出来としても最高だったけどやっぱりこんなに褒めてくれるか、といった内容ばかり、
やった部員も手ごたえありでみんなご満悦だったんですね。

それで昨日土曜、今度こそ最後の上演ですよ。
この劇は、
本校初の車椅子の生徒がわが演劇部に入って来てからの、
こ2年間の記録のような劇だったんです。
ああ当時の部長が明るく引き受けて入部させたはいいけどどんな活動ができるのか途方にも暮れて、
でもこうやって今彼女は舞台の上で輝いていて、
一緒に笑うみんなはなんてなんていい集団になったんだろうか、なんて、
もう現実と被ってしまって途中からは違う涙でにじんで見えないみたいなことになってるわけですよ私。
まあ多分みんなもそうだったんでしょうね。
部員は袖に入るたびに涙をこらえていたのらしい。
そんな中、ラスト近く、大会で負けた部長に顧問の先生が声をかけて部長が答えるというシーンがある。

先生「楽しかったねー。」
部長「いや先生怒ってばっかだったじゃないですか。」
といセリフです。

それが昨日、
先生「楽しかったねー。」
部長「そうですねー。」

そうですねー?

いやそうじゃないやろ!!
凍り付く間もなく先生役がナイスフォローで次の話題に移ったけど、
部長今までそんなとこで言い間違えたことなんてもちろんない、
本当に、何やってんだ。そうですねーって何なんだよと。
でも帰ってから、
ああ本当に楽しかったんだと、
そうですねーと、思わずに言ってしまったのかなあと、
そう思えば泣けるようないややっぱり笑えるような。
本当に終わってみれば、楽しかったとしか言いようがないんだもの。そうですねーとしか言いようがないんだもの。楽しかったねー。本当に。あんなに苦しかったのに。

部長からLINEが来てね、
先生のブログの更新部員が楽しみにしてますって言うからノンストップでだらだら書いてみました。
そしたらヤフーブログもサービス終了とか書いてある。
13年間のサービスだったんだって。
ああ本当に私ここに13年間書いてきたなあって思った。
みんな一緒にいてくれてありがとう。