曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

あなたたちのこと、すごく好きでした。(H8.3.1.学校新聞 3年6組担任として)

たとえ死ぬ時であっても前のめりに死んでいきたいと、
坂本竜馬は言ったと、
星飛雄馬が言っていた。

常に自分の前にある目標に向かって全力を出し尽くしながら進んでいく。
スバラシイ。
私も今まで前のめりだった。
いつゴールが来てもヘッドスライディングな状態だったと思う。
しかし最近異変を感じる。
前傾でない。
突っ立っている。
突っ立ってみんなが去るのを見送っているイメージなのだ。

3年前、西条高校に来て、1年生だったみんなに会った。
私はそれまでろくな目に遭ってこなかったけれど、ヘッドスライディングな姿勢だけは崩さなかったから、みんなにもできる限りのことをする自信はあった。
すると、その見返りは余りに大きかった。
私は、ろくな目に遭わないどころではなかった。
授業で、クラスで、部活で、あなたたちの言葉や仕草や笑い声を思い出すだけで愛おしい。
この3年間、つらいことは何一つなかったのであった。

春、この新聞が手にされる頃、みんなは西条高校からいなくなる。
みんなは受験の慌ただしさの中で別れていくが、
私は突っ立っている。
そうしてしばらく立ち尽くしているだろう。

あなたたちのこと、本当に好きでした。
3年間ありがとう。どうか元気で。